ブスッ!! ― 2021/07/18
と いう音が、聞こえた気がしました。
やわらかいものに ブスッ! と 垂直にカッターナイフが突き刺さったのです。
やわらかいもの とは、私の右手の小指。
ひぃぃぃぃぃ・・・・・・ 血が止まらないーーーー。
カッターナイフのキャップを外したら、
ストンとカッターの刃を上に垂直に立つように落ち、
机でワンバウンドをすると、ゴムまりのように勢いよく 真っ直ぐ跳ね返って、
私の小指を直撃したのです。
止血をしながら、ふいに中学生の時の記憶が蘇りました。
それは、美術の授業で 美術室で小刀を使って作業をしてた時のことです。
なにをどう誤ったのか、小刀の刃が私の指をブスッ!!
流血に驚いた周りの人たちの叫び声に、
先生が 「手を心臓より上にあげて振りなさい!」
「はいっ!」
半泣きで振った私の手、そして周りに飛び散る私の、血。
とんでもない騒ぎになったのは言うまでもありません。
白い美術室の壁は、私の飛び散った血で染まり、
あっという間にホラーの部屋になってしまったのでした。
「傷口を押さえて」 と 言い忘れた先生。
パニックになった私。
不運が重なってしまった、ある日の美術の時間のお話でした。
あ~ やっと血が止まってきた。
そして、これが私をブスッとやってくれた、犯人です↓
犯人
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