空を泳ぐカレイ ― 2019/03/05
すっかり台所に立つ事をしなくなり、宅配弁当のお世話になってる母。
そんな母が、ふいに私に食べさせたくなったのか
干しカレイを作り始めました。
「え? 本当に作ってくれるの?」(母の料理はいつから食べてないんだろう?)
「干した方が美味しいから」
嬉しさ半分疑い半分で見守る私を気にもせず、
内臓を取り、ゆっくりした手つきではあるけれど、3枚の干しカレイができました。
そう言えば、先日 孫(私の子たち)が母を訪ねた時には、
いつもならお昼寝タイムなのに、孫のためにお味噌汁を作ってくれたと
驚き喜んで報告してくれてたっけ。(私はずっと頂いてませんが・・・)
母には、まだそういう元気が残ってるんやなあ。
出来なくなることは確実に増えるけれども、
出来ることも、まだちゃんと残っているんです。
外で風に吹かれる3枚のカレイ。
母が焼いてくれたそれが、
とってもとっても美味しかったのは言うまでもありません。
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