横尾忠則現代美術館 ― 2016/01/31
1974~75年 瀬戸内晴美(当時)さんの新聞連載小説 「幻花」 の挿絵を
横尾忠則さんが描かれ、その原画展をしてるので神戸まで行ってきました。
一度、横尾さんの原画を観てみたかったんですよね。
そんなに大きくない紙に精緻な線で描き込まれ、何とも言えない緊張感。
かと思ったら、びっくりするような大胆なタッチの場面もある。
時は室町、なのに宇宙が出てきてUFOが飛んでるし、
道路標識は出てくるし、
挿絵じゃなくて、びっしり文字だけで構成された場面もある。
「横尾」 のサインである判子が、やたら押してある、
たくさんの判子が着物の模様になっている。
でも、それが不思議とヘンじゃない。
最低限の線で全てがわかる表現の仕方も、ほんとユニークで。
下書きの線がうっすら残ってるのが見られるのも、原画展ならでは。
自由で謎に満ちた横尾さん。
それが横尾さんの魅力なんだろうなあ。
「幻花幻想幻画譚」 と 名づけられたワケが、
最後になってやっとわかった気がしました。
4階のフロアから。 六甲山が近い。
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