2度目の脳梗塞② ― 2025/05/19
順調に回復に向かってるように見えた母に少し安心して、きょうだいみんな一旦自宅に戻った入院5日目辺りでした。
脳梗塞が広がり肺炎も起こして発熱も。身体の左側が麻痺し、目を開けない、言葉も出ない状態になってしまいました。
熱は下がっても、そのうち血圧低下、心拍数低下、意識低下が見られ、
「早めに会っておいた方が良いです」
との病院からの知らせに、また慌ててみんなで母の元へ駆けつけました。
ある程度の覚悟を持って。
管で繋がれ横たわる姿に何とも言えない気持ちになってしまいましたが、ここで悲しそうな声を出しちゃあいけないよ。
暗黙の了解で、みんなで明るく 「来たよ~。 ○○やで~」
母をさすり、(感覚のある)右手を握り、話しかけました。
耳は聞こえていて、幸い認知が入っていないので話の内容はちゃんと理解してくれていて、それに応えるように握り返してくれるのです。
その力強さよ。
その時、心拍数も ぐ~っと上がったのです。 (一時的にですが)
母は頑張ってくれてる。
そのうち、姉が 「あれ? 布団が動いてる」
布団の足元をそ~っとめくってみると、 なんと!
母は右足首をピンコピンコと動かしてるではないですか。
布団の中で、動く右足で返事をしてるのです。
「痛いとこはない?」 と訊くと
「うんうん」 と足首で頷く。

「苦しい?」 と訊くと
「ううん 大丈夫」 と言うように 左右に振る。

足で会話をする母に可笑しくて大笑い。
やっぱり母は、こんなになってもお茶目で可愛いよ~。
「きっと、早く布団をめくって気がついて~ って思ってたんやで」
と みんなで笑いながら話してたのも、
母はきっと無表情の顔の裏側で、エヘヘと笑って聞いていたのだと思います。
(続く)
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