バンコ2023/12/11

「おーい、バンコ(晩子)」 
「違うわ、朝子やわ」 

小学校の時の担任の男性教師は、私の事を授業以外の時にそう呼んでいました。もちろん親しみを込めて言ってくれてるのはわかるので、「もう!」とか言いながら先生をポカっと叩いて、お互い笑っていたのですが。
それを知ってる友達は、だからと言って同じように「晩子」と呼ぶ人はひとりもいなかったなあ。
でも、今の時代はもうこんなあだ名なんて言ってはいけないんでしょうね。
ゆるい時代でした。

その先生の事が好きで家にも遊びに行っていました。 これも時代でしょうか。
先生とこの生まれたばかりの赤ちゃんをあやして遊んでた事が、実は私の「赤ちゃん」に接した一番最初の出来事だったんです。末っ子の私には、それまで赤ちゃんに接する機会がなかったのです。

赤ちゃんを抱っこしたのもこの時が初めてで、そのやわらかくミルクの甘い匂いが、とても印象的だった事を覚えています。

私をバンコと呼んだ先生は、赤ちゃんとのつながりをくれた先生でもありました。





夕暮れが好き
               どうせなら「夕子」の方が良かったな



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