意思 ― 2020/12/18
2019 クリスマス。 私は このお家に やってきました。
2020 夏が過ぎ、新芽に変わった私は、
ひたすらお日さまの方へ向かって 好き勝手に伸びていきました。
この家のお母さんは、育て方もよくわからないくせに、
「お行儀がワルイ」 と 言いました。
2020 12月。
お花もなくなり、新しい葉っぱが次々入れ替わっていたある日、
ひょろひょろっと、下の方から新しい1本のお花の子が伸びてきました。
かすかに ピンク色が残る お花の子。
うつむきながら、一生懸命 ピラ~ン ピラ~ン と
花びらを一枚ずつ開いていきました。
おおお。
3日後、頭の重さに耐えきれず、お花の子は沈下。
でも、仲間の葉っぱと共に テーブルの上を這うようにしながら、
クネクネと今日も元気に生きてます。
お行儀がワルくても良いのです。
こんなシクラメン見たことないわ、と言われても良いのです。
私には、ちゃーんと 意思 というものが あるのです。
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